3/9に新型コロナに罹患し、3/19まで療養中となっておりました。
みなさんには多大なご心配をおかけしました。少し咳が出ますがもう元気です。
悪いことではあったけど貴重な体験でもあるので、ポジティブにとらえるため一部始終を文章に残しておこうかなと思います。
大きく分けて「発症~自宅療養編」「ホテル療養編」「雑感」の3つに分けました。何かの参考になれば。
発症~自宅療養編
こちらは状況が刻一刻と変わっていったので、時系列データとして整理しました。
3/9(水)
日中 | ・体調に異常はなく、順当に仕事を終え帰宅。 |
深夜 | ・強いのどの痛みに気がつく。 その場で検温するも、36.8度と平熱だったため、暖房や乾燥の影響と判断し就寝。 |
3/10(木)
8時 | ・36.3度。のどの痛みが続く。 ・仕事のために出社。 |
10時 | ・足元がふらつくなど明らかに体調がおかしいことを自覚。 近所のドラッグストアで体温計を購入、会社にて検温したところ37.5度。 自宅待機レベルの発熱だったため、上司に相談し帰宅。 |
12時 | ・新型コロナ検査のため近隣の大手病院HPを確認したところ、「まず東京発熱相談センターへ電話」とあったので電話。 新型コロナ検査に対応した病院を何件か紹介される。最も近い病院に電話し、AM16時に予約受付完了。 |
16時 | ・病院へと来院。診察とPCR検査を受ける。このとき38.0度の発熱。 PCR検査の結果は翌日出るとのことで、もし陽性ならば電話にて連絡いただけるという旨を受け、解熱剤等の薬や新型コロナのパンフをもらい帰宅。 |
~ | ・以降、自宅にて薬を服用しながら静養。 ・解熱剤を飲むと37度前半の微熱まで症状が抑えられた。 |
3/11(金)
朝 | ・38.2度の発熱。このあたりから乾いた咳が良く出るようになる。のどの痛みが悪化。 ・病院から電話があり、PCR検査が陽性だったことを告げられる。 |
昼 | ・保健所へ病院から連絡が届き、体調管理サービス(My HER-SYS)と接触確認アプリ(COCOA)への登録を行う。 ・人生で初めてデリバリーサービス(出前館)を使い、マックを購入。おいしい。 |
夜 | ・会社・家族・知人・SNSへ連絡を行い、陽性判定を連絡。 西森夢理(3/19までオフライン)さんはTwitterを使っています 「例のアレが陽性でした いやぁやっぱかかるもんなんすね」 / Twitter |
3/12(土)
朝 | ・38.4度の発熱。このあたりから体調の悪化に不安を抱き始める。のどの痛みが悪化し唾液を呑み込むのが痛い(軽度のおたふくと同様)。 ・病院、および役所から健康について確認を受ける。 ・役所から「ホテル療養に切り替えてはどうか」という提案を聞き、受け入れる。 3/13(日)の午後に迎えが来るとのこと。詳細な時間は後日連絡とのことだった。 |
昼 | ・マックをデリバリー。おいしい。 ・SNSにてホテル療養をする旨を伝える。 西森夢理(3/19までオフライン)さんはTwitterを使っています 「ホテル療養になり申した。明日から。 過去2回肺炎で入院してる経緯もあり、そっちのほうが安全かな~と役所と相談という感じ。」 / Twitter |
夜 | ・Discord主催サーバーの管理者権限を一時的に副管理人へ譲渡。(最悪の場合に備えて) ・「これから宿泊療養をする方へ 東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp)」とホテルのガイドラインを確認しながら荷物を整理する。 |
3/13(日)
朝 | ・36.9度の熱。平熱へ下がったことで安心するも咳は続きのどの痛みや倦怠感あり。 ・胸付近に発疹あり(新型コロナの症状らしい) ・保健所、役所から健康観察を受ける。 |
昼 | ・マックをデリバリー。飽きる。 ・16時にホテル療養への送迎が来るとのことで、それまでに準備を行う。 |
夕 | ・16時、ホテル療養へ向かう。 |
総括
発症から「新型コロナだ」と断定できる要素はほとんどありませんでした。世に出ている味覚異常も全く見られませんでしたし、発症当時は本当に微熱ぐらいしか症状がなかったです。
唯一、後日に乾いた咳と発疹が出たくらいですが、時期的に他の要因があっても全然おかしくありませんし、ただの風邪で片づけてしまうこともあるかなと思いました。
ただ、このご時世なので、熱が出たらすぐにコロナを疑うという対応をして本当に良かったです。体調が悪いと気が付いたら出社しててもすぐ検温するのは大事ですね……。
発熱センター連絡からの受診はかなり円滑に進み、新型コロナへの知見が溜まっているのを感じました。おかげで、罹患していること以外への不安はほとんどありませんでした。病院や役所からの体調管理も毎日あり、単身生活をしていても孤独死はないな……と思いました。
また、日曜日の朝には熱はほとんど下がっている状態で、発熱は3日程度に収まりました。毎日汗を流しながら寝ていたことと、ワクチン2回接種で症状が軽減されたのかなと思います。
ホテル療養編
ホテル療養編はほとんど同じ生活を送っていたため、重要な点だけかいつまんで整理します。
療養者やホテルのプライバシー保護から写真は撮ってないし載せません。
ホテル療養へ切り替えた理由
整理前に、自宅療養⇒ホテル療養へ切り替えた理由を重要度順に上げます。
- 過去に2回ほど肺炎で入院しており、重症化への不安が強かった。
特に、乾いた咳が肺炎のものと似ていて「もしかしたら肺炎が起きてるかも」という恐れがあった。 - 受診先・役所などの少ない人員へ負担をかけるより、体制が万全なところで療養したほうが良いと感じた。
- 「西森夢理」としての活動から離れたかった。
- 純粋にホテル療養に興味があった。
ホテルへの送迎
ホテル療養の持ち物として下記を準備しました。
タオル等は自分で準備となっていましたが、療養する7日分は用意できなかったので半分程度で妥協せざるを得なかったです。
- スマホと充電ケーブル
- 仕事用ノートPC一式
- 保険証
- 体温計
- バスタオル x 4
- フェイスタオル x 2
- 下着4着
- ナイトウェア x 2
- ゴミ袋 (着衣した服の収納用)
3/13(日) 16時20分、送迎用の車が到着したとの連絡を受けました。家から出て大通りへ向かうとタクシーが停車していました。
運転席と後部座席が透明なシートで区切られて対策されており、傍から見たらホテル療養(新型コロナ陽性者)に見えないように配慮されていました。
途中、相乗りでもう一人ホテル療養者が乗車し、連れ立ってホテルへ向かいました。
3/13(日) ホテル入所
ホテルの裏口へ送迎用タクシーが停車。なるほど、こうやって表立ってホテルへ入らないように配慮されているんだ……と感心しました。
ホテル裏口にて本人確認と血圧測定、パンフをもらい、エレベーターにて自室へと向かいました。
自室は一般的なツインベッドのホテルと同様の間取りでした。東横インよりはひとつグレードが高い感じですね。
自室へ到着して色々と準備を終えた後、専用の体調管理サービスへ体温や血圧などを入力しました。
このとき、体温は36.8度と平熱と変わらない状況でしたが、相変わらず咳と倦怠感はありました。
これから、ホテル療養のルーチンが始まります。
ホテルでの一日
3/13(日)~3/19(土)までの基本的な一日のタイムテーブルです。
7時 | 起床。体温とSpO2を計測し、専用サービスへ入力。 |
8時 | 廊下へ弁当が調達される(この間、療養者は廊下への出入り禁止)。 |
9時~18時 | 体調が良ければ仕事。 |
12時 | 廊下へ弁当が調達される(この間、療養者は廊下への出入り禁止)。 |
15時30分 | 体温とSpO2を計測し、専用サービスへ入力。 |
18時 | 廊下へ弁当が調達される(この間、療養者は廊下への出入り禁止)。 |
24時 | 就寝。 |
朝昼夜の3食が弁当として用意されていて、廊下の所定の位置、所定の時間に準備されます。
また、朝と夕2回の健康観察が行われ、そこで体調に問題があればホテル側から連絡が来るという形です。
それ以外、部屋から出られないという制限以外は特になく、ゆっくりと静養してました。
1つ感心したのは、徹底して人に会わないような仕組みが完成していたことです。同階にいる療養者とはたまに廊下で出くわすことがあったんですが、ホテル側の人と全く出くわしません。
日常生活では仕事で出社するし、少なくとも散歩やスーパーで人の姿を見ることはあったので、こういった状況がとても新鮮でした。
体調の推移
これまでの通り、ホテルへ入所する際にはすでに平熱でした。
ただ、咳や倦怠感が続いており、ホテル入所してからそれが徐々に収まっていきました。
最終的に机に向かうレベルで体調が回復したのは3/18(金)です。3/17(木)までは机に座ってると毒ダメージで体力を奪われてる感じがありました。寝ていたら何ともないんですけどね。
3/16(水) 地震発生
3/16(水)の深夜、東北にて震度6強の地震が発生。東京も震度4程度の長期的な揺れを観測しました。
ホテルでも揺れを観測したものの、停電にはなりませんでした。地震の後、ホテル運営にて各部屋へ体調確認の電話があり、細やかな確認が行われていました。イレギュラーな出来事だったのに対応が迅速でした。
罹患した状態で被災したらどうしよう、という不安があったものの、そういった事態にはならなくてよかったです。
困ったのは、ホテルから出られないので地震を受けた自宅の様子を確認できないということでした。自宅にはパソコンやスピーカーや電子ピアノもあるし、棚上に置いてある電子機器も気がかりでした。
なんでこのタイミングで……と思い不安が強かったです。
暫定的な確認として、自宅サーバーで動いているサービス(TwitterBot, Webサイト)を確認して停電とサーバーの無事を確認、Google Nest HubとSwitchBotにアクセスして家の状況を確認しました。
後日、3/19(土)の朝方にホテルから帰宅し確認しましたが、何事もなかったです。
今思えば、自宅を空ける時ガスの元栓閉めてなかったので、本当に被災した場合は大変なことになっていたなと思いました。
3/19(土) ホテル退所
3/18(金)の夜、体調としては問題なさそうという判断から、3/19(土)の朝にホテル退所という連絡を受けました。
ようやくホテル療養も終了か、と安心しました。
3/19(土)の朝、体温やSpO2を計測し異常なしだったので、ホテル側から退所の連絡をいただき、めでたく退所となりました。裏口からホテル外へ出て、公共交通機関を使って帰宅しました。
こうして、新型コロナ罹患~ホテル療養までが終わりました。
総括
ホテル療養中終始、とても快適に過ごすことができました。
隔離・秘匿が徹底されていて、ホテル療養を受けるうえで不安になる要素は全くなかったです。防音性が高いのか、他の部屋の生活音も全く聴き取れませんでしたし、陸の孤島に隔離されたような印象がありました。
お弁当もハンバーグとかビビンバとかサンドイッチとか、かなり贅沢で食べる楽しみもありました。これで無料なのが申し訳ないレベル……。
自宅療養含め10日ほど自宅にこもりきりでしたが、外を散歩した時の爽快感はすごかったです。東京なので空気が澄んでるわけはないんですが、室内特有のよどんだ空気から解放されて清々しさがありました。あと久しぶりに日光を浴びて自律神経が整っていくのを感じたり感じなかったり……。
雑感
療養中に感じた雑多な物事です。
- 出社以外は散歩とスーパーしか出歩いてなかったが、それでも罹患した。
ただ、出社で電車を使用している時点でいつかは罹患するだろうという予感はあった。
会社方針のため個人としてはどうしようもなかったが……。 - 38.0度の発熱時、病院出入口の赤外線センサーでは36.4度だった。精度は低い様子。
- デリバリーサービス(出前館)は最高。逆に言えばデリバリーサービス以外でご飯を食べる余地がない。(翌日発送で良いからAmazonで食品を買いあさるとか?)
- 仕事や私生活でもいろいろな人に迷惑をかけて申し訳ない気持ちがいっぱい。
- ホテルですごい久しぶりにテレビ番組を見た。YouTubeと比べると作りこまれようがすごいけど、見たいものがあまりなく、テレビを見ていたころを思い出した。唯一、NHKでやってるクラシック音楽の番組がとても良かった。
- ホテル療養の後半、人を感じられるものに飢えてテレビをつけっぱなしにしていた。
- 暇を持て余して「ヘブンバーンズレッド」を始めた。いま第2章の24日目。
今思えば本を読んで勉強するとか、もっと有意義に使えばよかったと思う。 - ホテルへのフードデリバリーは禁止とのこと。当たり前だが、それを規約に書かなければならなかったということは……。
- こういう時にノートPCがあれば、ホテルでもDTMできたのになぁと思わなかったりした。
最後に
色々な人やサービスに支えられて復帰できました。ありがとうございました!